2004年水無月


6/14(月)

昨日の昼に唐突に発表された近鉄とオリックスの合併問題。

球団経営に際しては色々な問題があったんだろうし、それは今までの近鉄球団のアクションからも見て取れるけど、

はっきり言ってこの発表はファンはおろか現場すらもないがしろにした行動だと思う。

前にも書いたけど近鉄が球団経営に行き詰まりを感じたのは大阪ドームという要因があるわけで、

それなのに大阪府は合併後も大阪ドームを使ってほしいときたよ。

あんたは大阪ドームの経営が心配なだけだろ。

いままで近鉄が散々(正しいかは別として)対策を講じてきたのにことごとく潰してきたナベツネは、

協約を見直さないといかんと今度は肯定してきたよ。

そりゃ1球団減ればあんたの目指している1リーグ制に近づくもんな。

資本主義だから企業は利益をあげなきゃいかんと言うのはわかるが、プロ野球といった興行が利益をあげるには観衆が不可欠。

その観衆は紛れもない球団のファンであり野球ファンなわけだ。

もちろん球団が減ればその分だけ無くなった球団のファンは切り捨てられることになる。素直に合併後の球団を応援できない人もいるだろうし、

これは合併という渦中の双方の球団のファンに言えることだろう。

特にパリーグのファンは総じて友好的とはいえ、それゆえにライバル関係という意識も強い…

これは逆かもしれないね。昔から数々の遺恨(平和台シリーズしかり10.19しかり10.12しかり…)などもありライバル意識が強いから、

年に数回の対外的なイベント(オールスターと日本シリーズ)そして毎年草薙球場で行われている東西対抗で逆にパリーグということでまとまるのかも。

だからこそ各々の球団のファンは気質も違うし、それは近年差別化が見られる応援スタイルをとっても明らかだ。

球団の削減ということはこれらのファンの切り捨てに他ならないし、このファンの切り捨てはイコールとしてプロ野球興行の収入の切り捨てになることに気付け。

確かにパリーグにおいては結構な数の観客がただ券で観戦しているけど、常連という名のリピーターがいることは確かだし、

リピーターを獲得することこそがショービジネスに限らず成功する第一条件じゃないかな。

この問題は近鉄・オリックスだけにとどまらずロッテ・ダイエーをはじめ各球団にも広がっている。半分はマスコミが煽り立ててるようなもんだけど。

ファン不在のこの流れはプロ野球界に致命的なファン離れを起こさせる可能性がある。日本プロ野球の存続のためにはファンの意見も拾い上げる必要があるのでは。

まぁナベツネさんが日本のチームを一つにまとめてメジャーリーグに加盟したいなら勝手にしなさい。


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